購入から1年が経過した我が家のシエンタ。ちょい乗りばかりのため、走行距離は6,000kmにも満たないですが、不満な点がはっきりしてきました。
購入を検討されている方の参考になるよう、重箱の隅をつつくつもりでいくつか欠点を挙げていきたいと思います。
シエンタのここが不満
前提条件
- 2016年3月納車
- UA-NCZ系ラウムより乗り換え
- ガソリン車 7人乗り Gグレード
- 購入検討時はライバルのフリードはモデルチェンジ前だったため比較せず
いまどき電波時計じゃない
納車後にわかったのですが、車載のデジタル時計が電波時計ではありませんでした。ダッシュボードに時刻を合わせるためのボタンがついており、手動で時計を合わせる必要があります。
前車のラウムは電波時計だったため、シエンタも当然電波時計だろうと思い込んでいましたのでこれには驚きました。しかも、妻曰く「すぐに時刻がズレてくるため、車載の時計はあてにならない」そうです。
コストダウンのためだとは思いますが、非常に残念です。そこはケチらないでほしかったです。
パワーウィンドウが運転席のみオート
パワーウィンドウは運転席のみオートという仕様です。
窓をすべて閉めるとき、後ろ2つ→前の2つという順に閉めるとすると、後ろの窓が閉まりきるのを待ってから前の窓を閉めることとなりめんどうです。
わずかな待ち時間かもしれませんが、前車のラウムが全席オートだっただけに、すごく時間の無駄に感じてしまいます。
これに関してはそれほど使用頻度は高くないため、まあ許容範囲といったところです。
2列目の前後スライド幅がわずか10cmほどしかない
正確には105mmだったと思いますが、スライド幅が少なすぎませんか?
ライバルであるフリードの360mmにくらべるとあまりにもショボいです。
チャイルドシートがあると3列目の乗り降りが大変
3列目を床下に収納するがために後ろにスライドできないのは仕方ないにしても、前にもほとんどスライドできないのは解せません。
↑2列目をもっとも前にスライドした状態です。
前にほとんどスライドできないがために、3列目に乗り込むときは2列目を折りたたまないといけません。しかし、チャイルドシートがあるとシートを折りたたむことができません。
チャイルドシートをつけたままでは3列目に乗りこもうとすると、走り高跳びのベリーロールのような動きをしなければならず、かなり窮屈な体勢を強いられることになります。
したがって3列目に人を乗せる場合は、乗り降りする度にチャイルドシートをいちいち外さないといけないのです。
メインユーザーであるファミリー層はチャイルドシートの利用率が高いため、上記の点は死活問題だと個人的には思うわけですが、このあたりをトヨタさんはどう考えているのか非常に気になるところです。3列目の利用頻度が高い場合は、ノア/ヴォクシーを買えということでしょうか。
幸い、我が家は3列目に人を乗せる頻度はそれほど高くなく、年に数回程度なので普段は問題になりませんが、3列目の使用頻度が高い人はこのあたりは検討が必要でしょう。
6人乗りでも2列目がキャプテンシートではなくベンチシート
2列目シートは7人乗りだけでなく6人乗りも独立式のキャプテンシートではなくベンチシートです。そのためたとえ6人乗りを選んだとしても、フリードのように3列目へウォークスルーはできません。
我が家は結局7人乗りを選んだわけですが、6人乗りの2列目がキャプテンシートだったら、迷わず6人乗りを選んでいたと思います。
この一点をもってしても、もし購入時期がもうすこしズレていたらフリードを選んでいたかもしれないというぐらい残念な点であります。
チャイルドシートがあると3列目の収納が面倒
床下収納のため、3列目を収納するときは2列目を畳む必要があります。これまたチャイルドシートを装着していると、いちいち外さないといけないのでものすごく面倒です。我が家は年に数回しか3列目を使用しないので、常時床下に収納しっぱなっしです。
収納が面倒な分、3列目を床下に収納すれば荷室は広く使えるというメリットはありますので、しかたがない部分ではあります。
冬場のアイドリングストップは少なめ?
これは乗り方の問題かもしれませんが、冬場のアイドリングストップが少ない気がします。
自分の車(Audi A1)は真冬でも、走り出してすぐにアイドリングストップしてくれますし、仕事で使用しているフィットはエアコンをつけていても、積極的にアイドリングストップしようとします。
それらにくらべるとシエンタは消極的な感じで物足りません。
ちなみに暖かい季節はわりと頻繁にアイドリングストップしてました。シエンタは寒いのが苦手なのでしょうか。
とはいえ、近所の移動がほとんどで走行距離が少ないためそれほど燃費には影響していないのであまり気にしていません。
もちろんいいところもたくさんある
ここまで欠点ばかりを列挙してきましたので、ダメな車のように感じるかもしれませんが、もちろんいいところもあります。乗り心地がいい
前車のラウムとくらべてハッキリと感じたのが「乗り心地がいい」ことでした。昔のトヨタ車にありがちな「フワフワ」「グニャグニャ」な乗り心地ではなく、まともな動きをしてくれますので乗っていて安定感があります。シートもしっかりしていて悪くないです。よほど乗り心地にうるさい人でない限り不満に感じることはないと思います。普通にいいです。
インテリアの質感(見た目)がいい
パッと見た感じはおしゃれで全体の雰囲気はいいです。オレンジの挿し色もいいアクセントになっていて悪くないです。
近づいてよーくみれば、素材の安っぽさは否めませんが、コストを抑えつつうまくデザインされていると思います。
そこそこの自動ブレーキ性能(Toyota Safety Sense C)をつけられる
スバルやボルボ、マツダのi-ACTIVSENSEなどのトップクラスの自動ブレーキ(事故防止装置)にくらべれば、まだまだといったことろですが、単眼カメラ+レーザーセンサーなので、時速30km以上になるとシステムが完全に停止するような、なんちゃって自動ブレーキ(レーザーセンサーのみのタイプ)にくらべれば、はるかに事故防止に役立ってくれるはずです。
JNCAPの予防安全性能評価はASV+
ただし、ざんねんながら歩行者は検知できません。
いっぽうフリードは…
フリードは単眼カメラとミリ波レーダーを用いたシステムでASV++を獲得しています。しかも歩行者も検知可能。さらに、シエンタには設定のないアダプティブクルーズコントロールもついてきますので、予防安全性能はフリードのほうが格上ですね。
シエンタ危うしか!?
自販連の新車乗用車販売台数月別ランキングを見ると、シエンタとフリードの月間販売台数が2月からついに逆転してました。
フリードがモデルチェンジするまでは、実質ライバル不在だったため独走状態だったシエンタもついにフリードに追い抜かれてしまいました。
トヨタにとっては厳しい状況になったとはいえ、ライバル車と競い合うことでこれからよりよい車に仕上がっていくのだろうと思います。互いに切磋琢磨してどんどん良い車にしていってほしいと願ってます。
そのためにはユーザーの声をよく聞いてカイゼンに生かしてほしいと思います。
不満点もありますが、これでも気に入っておりますので末永く付き合っていきたいと思います。
スポンサーリンク