筋トレを正しい方法で続けていると誰でも自然と扱う重量は伸びていきます。ただ、ある程度続けていると重量の必ず伸びは鈍化してくるものです。
いわゆる停滞期と呼ばれるもので、その要因はいくつか考えられますが、ウィークポイントがネックとなっている場合はサポートギアを使用することで再び重量を伸ばすことができるようになります。
たとえば、デッドリフトやベントオーバーローイングなどのプル系の種目において、握力が先に限界を迎えてしまい、背中に十分に効かせられない場合は、パワーグリップもしくはリストストラップを使うことで解決できます。
握力ではなく腰が先に限界を迎える場合は、トレーニングベルト(リフティングベルト)で腰をサポートしてあげることで、しっかりと背中の筋肉を追い込めるようになりますし、より高重量を扱うことができるようになりトレーニング効果もアップします。
背中を鍛えるプル系のトレーニングで・・・
握力が限界 → パワーグリップで握力サポート
腰が限界 → トレーニングベルトで腰をサポート
パワーグリップに関しては以前にこんなエントリーを書いてますのでよかったら参考にしてください。
今回は腰をサポートするトレーニングベルトについて書いてみたいと思います。
レザー vs ナイロン
トレーニングベルトには大きく分けて2種類のものが存在します。
ひとつはレザー(牛革)製で、金属製のバックルがついた革ベルトをものすごく太くしたようなもの。

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もうひとつはナイロン製で、医療用のコルセットのような形をしておりベルクロ(マジックテープ)でとめるタイプのもの。

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どちらも腰をサポートするという意味で着用目的は同じですが、トレーニングベルトを使用したことがない人にとっては、両者の違いがイメージしづらいのではないでしょうか。
これからトレーニングベルトの使用を検討している人のために、レザー製とナイロン製でどう違うのかを解説していきたいと思います。
結論からいうと、最初はベルクロで留めるナイロン製のベルトのほうがおすすめです。
レザー製とナイロン製の比較
牛革製とナイロン製の特徴について、より重要と思われる順に比較していきます。
今回比較するトレーニングベルトはこちら
- 牛革製 → ゴールドジムのアンティークレザーベルト
- ナイロン製 → ハービンジャーのフォームコアベルト
サポート力
まずはもっとも重要なサポート力です。素材の特性上、絶対的なサポート力(硬さ)は分厚いレザーベルトのほうが上回っています。レザーベルトのカチッとした感覚に対し、ナイロンのフォームコアベルトのほうはほんのわずかに伸びる感じはするものの、必要十分なサポート力といったところ。
ただ、ここでいうサポート力についてはあくまでもジャストフィットしたときの話でありますので、一概にレザーベルトのほうがサポート力が優れているとはいえません。
フィット感
フィット感に関してはフォームコアベルトのほうが明らかに有利です。
レザーベルトのほうはピンをさす穴のピッチが3cm間隔のため、ジャストフィットはむずかしいです。
フォームコアベルトのほうはベルクロ式のため、無段階で調節可能ですので、日々のウエストサイズの微妙な変化にも対応でき、常にジャストフィットの状態で使用することができます。
着脱のしやすさ
レザーベルトのほうはダブルニードルバックル式なので、その構造上、どうしても一番きつくしめたところからほんのわずかにゆるんだ位置で止まるため、しっかりと締めるためには一度限界以上にベルトを引っぱる必要があります。もちろんベルトを緩めるときも同様です。
これがけっこう大変で、とくにトレーニング後半で疲労が蓄積されてきて手に力が入りにくくなると、ベルトをなかなか緩めらず苦労することもあります。
フォームコアベルトの着脱は非常に容易です。一番きつく締めたところで留めることができるので、余計な力を入れる必要はないですし、外すときもマジックテープをベリベリはがすだけなので簡単です。
持ち運び
ジムに通う人にとっては持ち運びやすいことも重要なポイントになるかと思います。
レザーベルトのほうは素材自体に厚みがあるため結構かさばるし重量もある(実測値645g)ため、持ち運ぶ気にはなりませんが、フォームコアベルトは非常に軽く(実測値243g)コンパクトなので気軽に持ち運びが可能です。
見た目
ベルトの機能とは無関係なので個人的には気にならないですが、見た目はレザーベルトはレザーの質感とゴツい金属製バックルの武骨なルックスがカッコいいと思います。
フォームコアベルトは着脱時にベルクロのベリベリ音がするので若干安っぽく感じるものの、見た感じはとくに可もなく不可もなくといったところ。良くも悪くもふつうな感じ。
値段
わたしが購入したゴールドジムのアンティークレザーベルトは6,000円くらいで、ハービンジャーのフォームコアベルトは4,000円くらいでした。ナイロン製のほうが2,000円ほど安かったですが、これは素材による差というよりもグレードの違いによる価格差といえます。
とくにレザー製のものはグレードによって価格差が大きく、3,000円程度のものから10,000円を超えるものまであります。
牛革製のベルトを選ぶときの注意点
価格レンジが広いので、どれを選んだらいいのか迷うところですが、レザー製に限っては少なくとも安すぎるものは避けたほうがいいです。安すぎる革ベルトは素材自体が低品質なため、耐久性に乏しく壊れやすいからです。
わたしが最初に購入したのがこのタイプだったのですが、数回の使用でひびわれてきてしまいすぐに革が破れて使えなくなりました。
そのベルトは商品説明では本革を謳っていましたが、いま思えば本当に本革だったかあやしいくらいの低品質な素材でした。
このような低価格な革ベルト、とくに革の厚みがなさそうなやつは要注意です。
ちなみにゴールドジムのアンティークレザーベルトの革の厚みは7mmほど。
まとめ
トレーニングベルト比較表
メーカー | ゴールドジム | ハービンジャー |
商品名 | アンティークレザーベルト | フォームコアベルト |
素材 | 牛革 | ナイロン |
サポート力 | カチッとした硬さ | 必要十分な硬さ |
フィット感 | ジャストフィットはむずかしい | 常にジャストフィット |
着脱のしやすさ | 慣れが必要 | 誰でも容易にできる |
持ち運び (重さ) |
重いしかさばる (645g) |
軽くてコンパクト (243g) |
見た目 | 武骨でカッコいい | 可もなく不可もなく |
値段 | 6,000円前後 | 4,000円前後 |
というわけで、レザー製ベルトとナイロン製ベルトの比較をしてきましたが、はじめてトレーニングベルトを買うのなら、すばやく着脱ができて腰にジャストフィットさせやすいナイロン製ベルトのほうがおすすめです。

【日本正規品】 ハービンジャー(Harbinger) メンズ トレーニングベルト フォームコアベルト 背中幅5インチ(12.7cm) Mサイズ ウエスト周り73.7-84cm 23320
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それでもレザー製のベルトを買うというのであれば、低価格帯のものはできるだけ避けたほうがいいでしょう。とくに革の薄そうなものや本革っぽくないものは要注意です。

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それでは良いトレーニングライフを!