新感覚のプロテインとして売り出しているクリアホエイアイソレートのフレーバー全7種を飲みくらべてみましたので、フレーバー選びのご参考になさってください。
(2021年7月23日)ブルーラズベリー追加
クリアホエイアイソレートの特徴
- タンパク質含有率 80%前後
- 加水分解ホエイ(WPH)使用
- ジュース感覚で飲める
タンパク質の含有率 80%前後
タンパク質の含有量はフレーバーによって多少前後しますが、およそ80%程度と平均的な数値。スプーン1杯を25gとするとタンパク質は20g含まれることになります。
加水分解ホエイ(WPH)使用
ホエイはWPCやWPIではなく加水分解ホエイ(WPH)を使用しています。WPHとはWPIを酵素によってペプチドとアミノ酸に分解したもので、WPIより吸収スピードがさらに早いという特徴があります。さらに、ホエイタンパクがすでに分解されている状態なので、消化器官に負担がかからないというメリットもあります。
筋肥大に対してプラスアルファの効果があるかどうかについては、「筋肉のタンパク質合成を強く刺激する」と結論づけている論文もありますが、「脂肪の減少を促進する以外の利点はない」と結論づけている論文もあったりしますので、過度な期待はしないほうがよさそうです。
WPC = Whey Protein Concentrate
WPI = Whey Protein Isolate
WPH = Whey Protein Hydrolysate
ジュース感覚で飲める
脂質と糖質がほとんど取り除かれているため、水に溶かすと白濁しません。透明感があって、フルーツ系フレーバーと相まって見た目も味もほぼジュース。口当たりがいいのでワークアウト直後でも水分補給感覚でタンパク質を補給することができます。
クリアホエイアイソレートの栄養成分
WPIをベースにしているため脂質ほぼ0。糖類もほとんど含まれておりません。
クリアホエイアイソレートの原材料
ピーチ ティー味:ホエイプロテイン加水分解物(乳成分)(97%)、香料、酸味料 (クエン酸、リン酸)、乳化剤 (リン酸一ナトリウム)、甘味料 (スクラロース)
クリアホエイシリーズに共通する性質
おすすめのフレーバーを紹介するまえに、まずはどのフレーバーにも共通する性質をご紹介します。
スプーン1杯で何グラム?
フレーバーによって多少差がありますが、ラムネの場合、付属の70mlスプーンすりきり1杯で30gになりました。
粒子が細かくサラサラの粉末
粉末はサラサラしていてプロテインというよりはアミノ酸に近く、スプーンですくうときに片栗粉に似た感触がします。粒子が細かいため、付属のスプーンでシェイカーに一気に投入すると粉が舞いがちなのでご注意を。
水によく溶ける
非常に水に溶けやすく、ダマになる心配はありません。泡立ちに関しては、シェイク直後は激しく泡立ちますが、すぐにおさまっていきます。※ラムネを除く
水は多めに必要
ボトルに記載されている使用の目安によると、1スクープ(約25g)に対して冷水300~400mlを推奨とのこと。
一般的なホエイプロテインと同じ感覚で作ってしまうと味が濃くて飲みづらいです。個人的には1スクープに対して400mlくらいが適量かなと思います。500mlでも全然いけます。
あと、水がぬるいとより味が濃く感じてしまうので、冷水を使ったほうがいいでしょう。
ビルダー飲みは実質不可能
フレーバー付きのBCAAくらい味が濃いので当然ビルダー飲みには適しておりません。少量ならまだしも20gや30gも飲むのは至難の業なので、ビルダーのみはおすすめしません。
クリアホエイアイソレートをビルダー飲みする人はいないと思いますが、念のため。
おすすめフレーバー
おすすめのフレーバーをおすすめ順に紹介していきますので、フレーバー選びのご参考になさってください。
第1位:ピーチティー
おそらく一番人気と思われるピーチティーは、すっきりとした味わいの乳酸飲料系ピーチ味。多少ヨーグルトっぽい酸味があるくらいで、これといったクセがなく飲みやすいので、万人受けすることまちがいなし。
泡立ちはシェイク直後の一瞬だけで、その後またたく間に消失します。
第2位:グレープ
わずかにホエイ臭さを感じるものの、少し酸味の効いたグレープジュースといったところで、自分はおいしくいただけました。うちの小学生の息子もグビグビ飲んでました。
泡立ちは激しいですが、ある程度おさまってくれるので泡が邪魔で飲みづらいということはありません。
第3位:ラムネ
酸味があるためラムネといっても瓶ラムネというよりはクッピーラムネやヨーグレットのような風味。誰でも飲めそうな無難な味だと思います。
なぜかラムネだけ泡がすぐにおさまらず、泡がなくなるまで10分ほどかかります。ちなみに常温の水と冷水の両方試しましたが、泡の状態に差はありませんでした。
第4位:オレンジマンゴー
オレンジ味が強く、駄菓子の粉末状のオレンジジュースに近い風味。甘みがけっこう強いためか、酸味はそれほど気になりません。甘みが強いのでもう少し水を足して薄めたほうが飲みやすいです。
泡立ちは最初だけですぐに消えていきます。
第5位:ビターレモン
明治のハイレモンに苦味を加えたような風味。特筆すべきはその苦さで、ビターといってもビターチョコのようなほろ苦いレベルではなく、カカオ90%とかのガチなビターです。とにかく苦味と酸味が強烈。
個人的には苦味が許容範囲を超えていて苦手なんですが、マイプロテインのレビュー欄を見ると絶賛する声も多く、一部の”甘いものが苦手な人”にはハマるフレーバーのようです。
泡立ちは控えめ、かつシェイク後数秒でなくなります。
第6位:モヒート
シソ科らしいミントの香りに、最初のひと口目は面食らいました。
スッキリしていてとても口当たりはいいものの、ミントのクセのある香りを許容できるかどうかが評価の別れどころではないかと。
シェイクしたときの泡が荒くみるみるうちに消えていきますので、泡立ちはまったく気になりません。
第7位:ブルーラズベリー
8位のレインボーキャンディーと味の方向性というか系統が似ていて、ちょっとクセがあって飲みづらいです。よーく冷やして薄めにつくれば若干飲みづらさは解消されるものの、すぐに飽きてしまいます。
シェイクするとがっつり泡立ちますが10秒程度で泡はおさまります。
第8位:レインボーキャンディー
駄菓子のフレーバー付きのラムネのようでもありバイオレットフィズのようでもあり、個性的ではあるがよくわからない味。ちょっと甘ったるくて飲みづらいです。
泡はシェイク直後は激しく泡立ちますが、すぐにおさまります。
まとめ
人によって味の感じ方はちがうとは思いますが、はじめて手を出すならピーチティーを選択することをおすすめします。
ラムネ、グレープ、オレンジマンゴーあたりも無難な味なので、気になるなら選択肢に入れてもいいと思います。
BCAAのビターレモン味が気に入った人ならビターレモンを選択するというのもありですが、そうでないならビターレモン、モヒート、ブルーラズベリー、レインボーキャンディーはどれもクセが強いので、初めての人は避けたほうがいいでしょう。