1年半使用したFREETELスマホKIWAMIがバッテリー関連の不具合により、まともに使用できなくなってしまいました。そこで新たな端末を探していたところ、Motorolaの昨年3月に発売されたミドルスペックスマホのMoto X Playがお手ごろな価格になっているのを発見し、購入に至りました。
1年前のモデルでミドルスペックとあり、さほど期待はしておりませんでしたが、実際に使ってみたら「わたしにはこれで十分かな」と思えるデキでした。
万人におすすめできるスマホではないですが、お値打ちなSIMフリースマホを探している人の参考になればと思い、使い勝手や注意点などを紹介していきたいと思います。
ちなみにKIWAMIはしばらく自宅でタブレット代わりに使用していましたが、1ヵ月ほどで文鎮になりました。
スマホに求める条件
SIMフリーであること
SIMは大手キャリアではなくいわゆるMVNOのIIJmioの音声通話付きの6GB(ライトスタートプラン)を契約しております。ドコモ系のMVNOなのでドコモの端末であればSIMロック解除なしで使用可能ですが、わたしには不必要なドコモオリジナルのアプリが入っているためドコモの端末には魅力を感じません。よって、必然的にSIMフリー端末のなかから選ぶことになります。
画面は5.5インチ以上
普段、スマホで小説や漫画(電子書籍)を読んだり、車でナビ代わりに使ったりすることが多いので、画面の大きさは重要項目です。
現在の大画面スマホはiPhone7Plusを筆頭に5.5インチが主流ということもあり、5.5インチ以上を必須条件としました。
バッテリー容量はできるだけ大きいほうがいい
わたしはかなりのヘビーユーザーであり、一日の使用時間が非常に長いため、5.5インチクラスでは標準的な容量である3,000mAhではどうしても不安。なので少しでもバッテリー容量に余裕があるほうがありがたいです。
もちろんFREETELは除外
FREETEL端末を実際に使ってみてよくわかりましたが、FREETELはまったく信用できないメーカーなので、どんなに見ためやスペックが魅力的であってもFREETEL端末を選択することはありません。もう二度と買うことはないでしょう。※あくまでも個人の感想です
候補端末
上記の条件で絞った結果、下記の4つに候補を絞りました。
Asus/Zenfone 3 Max ZC553KL
エイスース ZenFone 3 Max(5.5インチ) ゴールド ZC553KL-GD32S3
- 出版社/メーカー: Asus
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HUAWEI/Mate 9
HUAWEI 5.9型 Mate9 SIMフリースマートフォン ムーンライトシルバー/51090YMG
- 出版社/メーカー: HUAWEI(ファーウェイ)
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: エレクトロニクス
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Motorola/Moto Z Play
モトローラ スマートフォン Moto Z Play 32GB ホワイト国内正規代理店
- 出版社/メーカー: Motorola(モトローラ)
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: エレクトロニクス
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Motorola/Moto X Play
モトローラ スマートフォン Moto X Play ブラック (Android/5.5インチ/2GB/16GB/撥水機能/21MPリアカメラ) 国内正規代理店 AP3597AE7J4
- 出版社/メーカー: Motorola(モトローラ)
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: エレクトロニクス
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Zenfone3は値段もお手ごろでスペックは申し分なかったのですが、4月に発売されたばかりということもありユーザーの情報がほとんどない状態であり、ゴーストタッチの懸念がぬぐえない現時点ではリスクが高いと判断して見送りました。
Mate9はスペック的には問題なく、口コミも上々ということもありかなり魅力的ではあったのですが、検討していた時点で56,000円ほどの価格であったため、すこし割高に感じましたのでとりあえず様子見としました。
Moto Z Playはこのなかではもっとも魅力的でした。しかも今年の3月ごろに一度大きく価格が下がり、44,000円ほどになったときはおもわず衝動買いするところでした。しかし、「まだ下がるかも」と思い一旦踏みとどまりさらに値下がりするのを待つことにしました。
ところが、その後価格は上昇に転じて50,000円あたりまで戻ってしまいました。それでもあきらめきれず再び値下がりするのを待っていたところ、同じMotorolaの昨年のモデルであるMoto X Playの価格が下がっていることに気がつきました。
発売当初は4万円オーバーしたものが23,000円(2017年4月時点)になっていましたので、ものすごくお買い得に思えました。
AmazonでのMoto X Playの価格推移
当時使用していたスマホ「FREETEL KIWAMI」がいよいよ実用に耐えない状態になっていたこともあり、スペック的には少々物足りなかったもののコストパフォーマンスに惹かれMoto X Playを購入することにしました。
ケースは手持ちのNexus5にも装着しているのと同じメーカーのものと思われるTPU素材のものをチョイス。
側面に滑り止めのためのローレットがあるため持ちやすいです。
いま主流の手帳型も検討しましたが、マグネット式の車載ホルダー用の金属プレートを装着できるか確信が持てなかったためやめておきました。
スペック
比較のために上位機種のMoto Z Playのスペックも併記してみました。
Moto X Play | Moto Z Play | |
最新OS | Android 7.1.1 | Android 7.0 |
画面サイズ | 5.5インチ | 5.5インチ |
解像度 | 1920×1080 (Full HD) |
1920×1080 (Full HD) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 615
オクタコア 1.7GHz |
Qualcomm Snapdragon 625
オクタコア 2GHz |
RAM | 2GB | 3GB |
ストレージ | 16GB | 32GB |
microSD | 最大128MBまで | 最大2TBまで |
バッテリー | 3630mAh | 3510mAh |
カメラ | 背面:2100万画素 前面:500万画素 |
背面:1600万画素 前面:500万画素 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n | 802.11 a/b/g/n |
指紋認証 | なし | あり(前面) |
SIMカード | Nano SIM (2スロット) SIMフリー |
Nano SIM (2スロット) SIMフリー |
USB | Type-B | Micro-C |
サイズ (mm) |
高さ148×幅75×厚さ10.9 | 高さ156.4×幅76.4×厚さ6.99 |
重さ | 169g | 165g |
これぞミドルスペックといえる控えめな内容ですが、スマホに多くを求めないのであればこれで十分と思えるスペックだと思います。
わたしの端末は2017年10月21日にAndroid7.1.1にアップデートできるようになりました。
気にいっているところ
気にいっているところは3つあります。
相場価格が大幅に下がってコストパフォーマンスが高い
なんといっても安く手に入れることができたのが一番うれしい部分。1年以上前のモデルとはいえ、購入時点でミドルスペックのSIMフリー端末でここまで安くなっているのは他になかったので(ただし、FREETELは除く)、購入動機としては十分でした。
FREETEL端末に無駄金を使ってしまったところでしたので、この安さは非常にありがたかったです。
Nexusシリーズを彷彿とさせるピュアandroidに近いOS
SIMフリー端末ですので、当然キャリアアプリは入っておらず、Motorolaオリジナルアプリが数個入っているだけ(しかも無効にできます)で、あとはGoogle純正アプリのみで構成されています。
OSはカスタマイズされていないほぼ素のAndroidです。以前Nexus5を使っていた身としてはとてもシンプルで使いやすいと感じます。
Nexusシリーズが好きな人はきっと違和感なく使用できると思います。
余裕あるバッテリー容量
前に使っていたのがバッテリーに欠陥のあるFREETEL KIWAMIだったので、比較にはならないものの、5.5インチクラスでは3000mAhが多い中、さすがに3630mAhという余裕のあるバッテリー容量だと安心して使うことができます。
充電スピードも早いので、わたしの使い方だとさすがに丸一日もたないとはいえ、「充電しながら使用する」という、バッテリーに負荷のかかる使い方をする必要はなくなりました。
20%からフル充電まで2時間ぐらいです。
購入前に必ずチェックしておきたい部分
至れり尽くせりの高級なハイスペック端末とはちがい、当然妥協しなくてはならない点も少なくありません。わたしなりに気になる点を挙げていきますので、購入を検討されている人はこれらが許容できる類のものかよく検討していただきたいと思います。
ジャイロスコープ(センサー)は非搭載
わたしはARを使用するゲームをしないので実際に確かめたわけではないのですが、ジャイロスコープを必要とするゲームはできないようです。
Motorolaの公式ページにはなぜかセンサー類についての記述がないため、もしかしたらまちがっているかもしれませんが、電子コンパスと加速度計は搭載されているようなので、Googleナビ機能は正常に使えています。これまで使用したことのある端末との差はとくに感じません。
通知ランプがない(もしくは機能しない)
LINEやメールが届いても通知ランプが光らないため、ディスプレイがオフの状態ではメッセージが届いているかどうかを確認できません。確認するためにはディスプレイをオンにする必要があります。
個人的にはメッセージ系の通知は不要なのですが、スリープ状態で充電完了がわからないのはさすがにちょっと不便ですね。
指紋認証機能はない
ここ最近ではほとんどのスマホに搭載されている便利なセキュリティ機能である指紋認証機能は残念ながら搭載されていません。
指紋認証がないことを承知の上で購入したので後悔はしていないものの、指紋認証の快適さを知っている分、地味に痛い部分であります。
androidの機能としてSmart Lockのなかに顔認証がありますので一応これを使ってますが、ロック解除に時間がかかりますし、精度が甘くてロック解除できないことがしばしば…。
現段階で顔認証はあまり実用的ではありません。指紋認証にくらべセキュリティレベルが低いのも難点です。
動作はヌルヌルサクサクというわけにはいかない
ある程度覚悟はしていましたが、やはりスペック的に軽快な動きは期待できません。
画面のスクロールが多少カクついたり、ホーム画面の遷移がもっさりしています。我が家にある現役を引退したNexus5(3年前に購入したもの)のほうがよっぽど動きはいいです(Nexus5が優秀すぎるのかもしれませんが…)。全体的にスムーズさに欠ける感じです。
とはいえ、重たいゲームをするわけではないため個人的には十分許容範囲であります。YouTubeなどのストリーミング再生を含む動画の再生は問題ありません。
躯体の最厚部が10.9mmもある
背面がかまぼこのような形状をしており、一番厚い中央部は10.9mmもあります。ちなみに同じMotorola製のNexus6は10mm。
ただ、サイドの縁の部分は8.9mmとなっており持った感じはそれほど厚みは感じません。平べったい形状の端末よりは手のひらにフィットして持ちやすいと思います。
ガラスフィルムは両サイドが浮いてしまう
ディスプレイガラスの縁にテーパード加工が施されておりますので、ガラスフィルムを貼るとどうしてもフィルムの両サイドがディスプレイに密着せず、浮いた状態になってしまいます。個人的にはこれが一番痛いです。
ディスプレイ保護の観点から、端が浮いてしまうのを覚悟でガラスフィルムを貼りましたが、思っていたよりも浮きが酷かったです。左右2~3mmずつぐらい浮いてしまいました。
しばらく使ってみて、スリープ状態のときはフィルムの浮きが目につくものの、使用時はあまり目立たないためかほとんど気にならなくなりました。
android6.0にアプデすると4Gをつかまない?
レビューでアプデすると4Gをつかみにくいというレビューをみていたので、少し心配でした。いまのところほとんど問題なく4Gをつかんでいますが、電源オフからオンにした直後はしばらくHのままだったりします。
あと、毎日決まった時間に一瞬データ通信がオフになります。すぐに復活するのであまり問題視していませんが、通信関係の不具合があるのかもしれません。しばらく様子を見てみます。
Motorolaのサポートページに「不要なAPN設定を削除すれば解決する」らしいことがかいてありましたので、さっそくやってみましたが、電源起動後のHマークはあいかわらずでした。ただ、4Gにならないのは起動直後だけで、普段はだいたい4Gをつかんでおります。
なぜかたまに無印になったりもしますが、とりあえず問題なく使用できています。
その後、気がついたら安定して4Gをつかむようになってました。
画素数は無駄に大きいもののカメラの性能はイマイチ
画素数は2100万画素を誇りますが、画素数と写真の画質は別物であることは自明の理。画質はそれほどよくありません。
わたしはスマホで写真を撮ることはほとんどありませんのでまったく気にしないのですが、カメラ性能についてはあまり期待しないほうがいいかもしれません。
スマホできれいな写真を撮りたい人はiPhoneを買ったほうが幸せになれると思います。
内部ストレージが16GBは心もとない
いまどき最低でも32GBはあろうかと思いますが、Moto X Playは16GBしかありません。いま見たら16GBのうち5.11GBをandroid OSに占有されており、さらにいろいろアプリをインストールしたら空きが5.32GBになりました。
外部ストレージとして128GBまでのmicroSDカードを使用できるようです。写真や動画などの重たいデータはすべてmicroSDカードに保存してありますので、いまのところ容量不足を感じることはありません。
磁力計センサー(?)内臓のためマグネットの影響を受ける
磁力計センサー?磁気センサー?なるものが内蔵されているために、マグネット(磁石)の影響を受けることがわかりました。
躯体の下部に超強力なマグネットを近づけると、
- スリープ状態だとディスプレイ点灯(電源ボタンを押したのと同じ動き)
- ディスプレイのタッチ操作が一部または全部受けつけなくなる
などの影響が出るのです。
超強力なマグネットを使用した自作の車載ホルダーにくっつけたときにこのような症状が出ることを確認できました。
ためしに自作ホルダーのマグネットの数を減らしてみるとまったく影響が出なくなりました。
マイカーで使用しているMountekのマグネット式車載ホルダーでは影響は出ませんでしたので、どうやら磁力があまりにも強すぎるとダメみたいです。
マグネット式車載ホルダーを使用されている人は一考が必要です。
欠点を許容できるならお買い得
指紋認証非搭載であったり、スムーズさにかける動作など、ユーザビリティに関わる部分をどう評価するかによって満足度はかわってくると思います。
指紋認証必須あるいはサクサク動かないと絶対イヤというのであれば手を出さないほうがいいと思います。ただ、これらの欠点を許容できるのであれば大変お買い得なスマホだと思います。
今後値上がりする可能性もありますが、低価格で買えるあいだはコストパフォーマンスが高く、おすすめのミドルスペックスマホだと思います。
Motorolaは全般的にコスパの高い端末が多いですね。
モトローラ Moto G6 ディープインディゴ PAAG0028JP
- 出版社/メーカー: モトローラ
- メディア: エレクトロニクス
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