マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」の原作「火星の人(アンディ・ウィアー)」を読んだ感想

      2016/12/28

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。宇宙開発新時代の傑作ハードSF

概要

アメリカでは2015年10月、日本では2016年2月に公開された映画「オデッセイ」の原作となったSF小説です。私は普段SFは読まないのですが、これはとても面白かったのでご紹介したいと思います。

ジャンルとしてはサバイバル系のSFとでもいいましょうか。主人公の、エンジニア兼植物学者でもある宇宙飛行士マーク・ワトニーがひとり火星に取り残されてしまい、助けが来るまで持てる技術や知識を最大限生かして生き延びるという話です。

ログエントリー、シスオペ、ラップトップなどのコンピュータ関連用語が出てくるので最初は読みにくかったですが、そういった専門用語を除けば文章自体は難しい漢字や表現はありませんので、慣れればすんなりと読み進めることができました。理系の方なら問題ないでしょう。

 

みどころ

ちなみに火星人は出てきません(笑)。出てくるのは人間だけです。しかも登場人物はみんないい人ばかりなので人間同士の醜い争いとかは一切なく、不快な思いをすることはありません。

悪いヤツは出てきませんが、火星の過酷な環境がワトニーの命を奪うべく容赦なく襲い掛かってきます。とにかく次から次へと、休む間もなく問題がはっせいするのですが、それらの問題をワトニーが知恵を振り絞っていかに解決していくのか?ということろがみどころとなります。

また、ワトニーの明るい性格が魅力的で、深刻な状況下でもジョークを飛ばしながらも切り抜けて行ったり、遠く離れた地球のNASAとの貴重な更新時にもふざけてみたり、下ネタをぶっこんできたりと憎めないキャラがなんともいいのです。

 

ヒットのきっかけ

作者のアンディ・ウィアーは元々プログラマでした。この小説は、自身のサイトに連載したものを読者の要望に応えてkindleにて出版したものです。作者もまさかこんなに大ヒットするとは思っていなかったんでしょうね、価格はなんと1ドル以下の99セントというkindle本の最低価格で出版しちゃいました。(残念ながら日本語版のkindle本は普通に1,000円以上しましたけど…。)

ちなみにアンディ・ウィアーはこの小説のヒットをきっかけに作家へと転身しました。

 

さいごに

映画のほうは時間の制約や倫理上の問題(?)でカットされている場面がありますので、すでに映画を観た方もこちらの原作も読めば新しい発見もあって楽しめるのではないでしょうか。

もちろん映画を観てない方にも断然おススメの小説でございます。

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