1600mmの短いバーベル用のラックをツーバイ材で自作した話

Barbell Rack DIY

昨年、SPFのツーバイ材を使用してバーベルラックを自作しました。同じようにバーベルラックの自作を検討している人の参考になればと思い、自分が作った木製バーベルラックを紹介したいと思います。

バーベルラックを自作した理由

自宅の筋トレスペースが狭い(3方を壁に囲まれている)ため、普通の長さのバーベルが使えずワイルドフィットの1600mmのバーベルシャフトを使っているのですが、この長さのバーベルは一般的な市販のバーベルラックでは使えないことが悩みでした。

市販のバーベルラックは幅が1100mm以上あるのに対し、使用しているバーベルは内側が1020mmしかないため幅が足りないのです。

Wild Fit 1600mmバーベルシャフト寸法

Wild Fit 1600mmバーベルシャフト寸法

長さ1600mmに適合するバーベルラックは?

1600mmのバーベルに適合するバーベルラックがないわけではありません。

ナロータイプのラック

ナロータイプのラックであればこの1600mmのバーベルでも使用可能です。とはいえ、ナロータイプはバーベルを支える支点間の距離が短いためどうしても不安定になりやすく、プレートを付け替えるときにバーベルが傾いて落下する危険があります。

独立タイプ
可変式タイプ

独立タイプや可変式タイプは最適な幅に調節できるものの、構造上しかたのないことですが強度に不安がありました。

自宅トレーニングゆえ、なにかあっても助けを求められない状況でのトレーニングとなるので、日ごろから安全性をもっとも重要視しています。

強度に欠けるバーベルラックをそのまま使うのは不安、ということで、自分は木工が趣味ということもあり、「だったら1600mmのバーベルに合うラックを自分で作ろうか」という考えに至ったわけです。

参考にしたサイト

木製バーベルラックを自作するにあたり、同じようにバーベルラックを自作した人の作例を参考にさせていただいたサイトがいくつかあります。

もっとも参考になったのがこちらのサイトです。

https://www.nariyuki.jp/archives/3102

SPFの2×4を使用したオールマイティなラック。このラックの製作者はサンルームを自作されるだけあって、ラックもしっかりとした作りとなっています。すごく参考になりました。

実はほかにも参考にしたサイトはあるのですが、サイトがSSL化されていないこともあり、リンクを貼りづらいので紹介は割愛させていただきます。

木製バーベルラックの設計

バーベルラックの設計をするにあたりまずは要件を洗い出しました。

バーベルラックでやりたい種目

  • ベンチプレス
  • デッドリフト
  • バーベルロウイング

最低限これらの種目ができるように、ベンチプレス用ラックとセーフティバーは必須です。

セーフティバーについては、デッドリフトやバーベルロウイングをするときのバーベルレストとしても使用するので、高重量に耐えられるよう頑丈にする必要があります。

不要なもの

  • スクワット用ラック
  • チンニングバー

この時点ではスクワットとバーベルショルダープレスはしていなかったため、スクワットとショルダープレス用のラックは省略しました。

チンニングバーはすでに設置済みのため、あらたに設ける必要はありませんでした。

これらの条件をもとにラックを設計した結果、ベンチプレス用のラックとセーフティバーのみというシンプルな構成となりました。 

ベンチプレス用ラックの高さの決め方

自分専用のラックとなるため、最適な高さを探るために、実際にベンチに寝そべりつつバーベルを握ったつもりでスタートポジションの体制をとったときのグリップの高さを測り、その高さより5cmほど低い位置をラックの高さとしました。

ラックにバーベルを戻すときのことを考えて、もっと低くしたほうがよいのでは?と思うかもしれませんが、あまり低くしてしまうとラックオフのときに腕に力が入りにくく、ラックオフできなくなる可能性があります。

もちろん高すぎると今度はラックに戻すときにラックの高さまでバーベルを上げられず、ラックに戻せなくなることがあります。

というわけで、個人的には-5cm程度がちょうどいいという結論に達しました。

セーフティバーの高さの決め方

セーフティバーも同様に実際にベンチに寝そべってみて測りました。

ベンチプレスの最中に万が一つぶれてしまっても、脱出できるようベンチに普通に寝そべったときの胸の高さより約2cm高い位置をセーフティバーの高さに決めました。

この高さなら、ベンチプレスを行うときにしっかりとブリッジをつくれば、胸の高さは3cm以上は高くなるためバーベルを胸につくぐらい下ろしたとしても、セーフティバーに干渉することはありません。

バーベルラック寸法

ラック全体 横幅 1016 mm
(内側 840 mm)
ベンチプレス用ラック 高さ 860 ~ 890 mm
セーフティバー 高さ 620 mm
セーフティバー 奥行き 240 mm

ベンチプレス用のラックについては、バーベル落下防止のため斜めにカットしてあるので中央と端で高さが違います。

ベンチプレス用ラックの高さ

使用した材料

ベンチプレス用のラック部分・・・SPF 2×6

そのほかの部分・・・SPF 2×4

木工用のビス・・・30mm、75mm

ゴムシート・・・30mm幅

安全対策

素人DIYのためどれくらいの強度が出るのかわからなかったので、安全第一とばかりにできるうるかぎり頑丈に作りることにしました。

バーベルを乗せる部分は負荷がもっともかかるため、木材を縦に配置して荷重に十分耐えられるようにしてありますし、木材の接合部分は強度の高い相欠きにしました。

相欠き

おかげで軋み(きしみ)や撓み(たわみ)は一切なくガッチガチになりました。
それから、既存のウォールラックとバーベルラックを連結させて横方向の揺れに強くしました。

ウォールラックとバーベルラックをボルトで連結

相欠きは手鋸でやるもんじゃない

相欠き加工はもっとも時間を費やした作業であり非常に苦労しました。丸鋸を使えばもっと楽にできるはずですが、あいにく丸鋸は持っておらずすべて手鋸での作業となったため、とても骨の折れる作業でした。これだけはもう二度とやりたくないです・・・。

自作の木製バーベルラックを1年使用した感想

自作の木製バーベルラックを斜めから見た画像

この自作の木製バーベルラックで1年間トレーニングしてきました。これまで扱った重量の最大値はベンチ70kg、デッドリフト120㎏とたいした重量ではないですが、ウォールラックとボルトで連結させているためバーベルをラックに雑に戻しても、前後左右いずれの方向も一切グラつくことはなく、文字通りビクともしません。

これまでのところ危険な目にあうことはなく、しっかりとトレーニングに集中できました。

正確な耐荷重はわかりませんが、まだまだ余裕はある感じです。

反省点

振り返ってみるとここはこうすればよかったなと思うところが2点あります。

壁との距離がなさ過ぎた

1つ目は、省スペースを意識しすぎて壁に近づけすぎたことで、ウォールラックが邪魔でベンチを十分壁まで近づけることができなくなってしまい、ベンチプレスの際、ベンチから頭がはみ出す状態になってしまいました。

ウォールラックが邪魔でベンチを壁に寄せられない

もう少しバーベルラックを壁から離すべきでした。

横幅をもう少し狭くすればよかった

2つ目は、ラックの横幅をもう少し狭くすればよかったです。バーベルの内側の幅1020mmに対して1016mmにしてしまったため4mmしか遊びがなく、少しでも右か左にズレるとプレートがラックに当たってしまうので、ラックに戻すときに左右にズレないように気をつかわなくてはいけなくなりました。

ただ、これに関してはバーベルシャフトにプラスチックのイレクターパイプでつくったスペーサーをかませることで、プレートとラックの干渉は解消しました。

シャフトにスペーサーを装着した状態

それでもラックに戻すときのシビアさには変わりはないため、はやりもう少しラックの幅を狭くして遊びを設けるべきでした。

ちなみにこのスペーサーのアイデアはバーベルラック作りの参考にさせていただいたサイトに掲載されていたものを真似ました。

最後に

自分は 木工が趣味なので自作という選択をしましたが、自作は工具が必要ですしものすごく手間暇がかかるし失敗する可能性もあるため、もし木工が趣味でなければおそらく可変式のバーベルラックを購入して、それをある程度補強するという方法を選んでいたと思います。

こちらのラックは奥行きが840mmなのでタタミ一畳分のスペースに納まりますし、横幅を720mmまで縮めることができるので、使わないときはよりコンパクトにできるのがいいですね。

もし、スペースの問題でバーベルラックの自作を検討されているなら、こういった可変式のラックも選択肢に入れておくといいかもしれません。

どうしても自作されるというなら、くれぐれもケガには十分注意してがんばってください。幸運をお祈りします。

 

Copyright © 2016-2019 彩ある人生を All rights reserved.