J.P.ホーガンの名作SFミステリー「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」を読んだ感想

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

【星雲賞受賞作】 月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

言わずと知れたSF小説の名作である通称「巨人たちの星シリーズ」3部作です。

※厳密にはさらに続編があるのですが、内容も第3部までとは毛色が異なり、発表時期も離れており付け足し感がありますので除外します。それに第3部でちゃんと完結してますので、便宜上3部作とさせていただきます。

 

「星を継ぐもの」だけでは完結しない

「星を継ぐもの」はいろいろなところで「おススメのSF小説」として紹介されていますので、タイトルぐらいは目にした人は多いかと思います。

しかし、第2部の「ガニメデの優しい巨人」と第3部の「巨人たちの星」はどうでしょうか。「星を継ぐもの」を読み終えてはじめてこのシリーズが3部作であることを知る人も多いのではないでしょうか。かくいう私もその口で、最初は3部作ということを知りませんでした。

ただ、これから読まれる方に強く言いたいのは、「第3部まで話が続きますので、必ず続編も読んでください!」です。第1部の「星を継ぐもの」はあくまでミステリーの伏線部分であり、第2部・第3部で伏線を回収していき謎が解けていきますので、間違っても「星を継ぐもの」だけ読んで終わりにしないでください。

「星を継ぐもの」はAmazonのカスタマーレビューの評価が非常に高かったので期待して読み始めたものの、まわりくどい言い回しが多く話がわかりにくいし、いつまで経っても考察ばかりで単調なストーリーだし、しかも多くの謎が解決されないまま終わってしまうし、「この作品はなぜこんなに評価が高いのだろう?」と心底疑問に思っていました。

第1部を読み終えたときは、「もう2度とSFには手を出すまい」と固く誓ったものです。

この作品が3部作であることを知ったのは、「星を継ぐもの」を読み終えてからしばらく経ってからでした。

本を読み終えてから半年以上が過ぎ、たまたま続編の「ガニメデの優しい巨人」の存在に気づきました。さっそくチェックしたところ、カスタマーレビューには主人公ハントらとガニメデ人が遭遇するようなことが書いてあるではありませんか。しかも前作で残った謎が解けるとも。

「星を継ぐもの」に続編があることを知ったときは、これはもう読むしかないと思い、前作を読み終えてから半年以上間が空きましたが続編を読み始めました。

 

未知との遭遇

第2部の「ガニメデの優しい巨人」はプロローグからいきなりガニメデ人が登場しますので、いやがおうにもその後の展開に期待が高まりました。第1部のときのように睡魔に襲われることもなく、一心不乱に読みふけりました。

第2部のラストがまた衝撃的で、このあといったいどうなるんだよ的な、非常にいいところで終わりますので、そのまま間髪をいれずに続編へ進みました。

 

巨人たちの星(Giants' Star)

どうでもいいことですが、スポ根アニメのほうの「巨人の星」は英語では「Star of the Giants」だそうです。

さて、第3部の「巨人たちの星」も期待を裏切りません。これまでの謎か解き明かされつつ、ドキドキハラハラするシーンが多く飽きさせません。壮大なスケールと気が遠くなるほどの永い時間を経た謎に満ちた物語はラストでいっきに収束します。

謎か解けてすべてがつながった瞬間は、一瞬にして霧が晴れて視界がひらけるような爽快感が得られました。長かった物語はこれ以上ないくらいスッキリと気持ちよく完結します。

 

未読の人は絶対読むべき

「星を継ぐもの」を読み始めたときは、SFに手を出したことを心底後悔しましたが、続編の「ガニメデの優しい巨人」のページをめくってからは、J.P.ホーガンが作り出した壮大なスケールと謎に満ちたSFの世界にどっぷりハマりました。

このすばらしいSFミステリーが40年近くも前に考えられたものかと思うと、ただただ感嘆するばかりです。本当に読んで良かったと思える作品でした。

古い作品ですが、時代に関係なくいつ読んでもワクワクさせてくれる普遍的な面白さを持つ小説だと思いますので、少しでも興味を持たれた方は、ちょっと話は長いですがぜひチャレンジしてみてください。読まなきゃ損です。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

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ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)

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巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

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